看護学部看護学部の特徴

Faculty of Nursing

3つの特徴

人間力とケア・スピリットの涵養

人間力とケア・スピリットの涵養

社会人としての自覚をもった人間力と倫理的姿勢に裏付けられた看護を実践する能力を養う。

  • 少人数ゼミナール形式で主体的な学修力を培います。
  • 学生アドバイザー制度により学修や学生生活をサポートします。
  • 4年間の学生支援プログラムをとおして、キャリア形成を支援します。
  • 看護学と臨地実習、看護倫理、臨床倫理を連動させて、ケア・スピリットを育みます。
看護学のコアとなる知識と技術の重点教育

看護学のコアとなる知識と技術の重点教育

科学的根拠に基づく看護学の知識と技術を修得し、看護を実践する能力を養う。

  • 実習設備を備えた新校舎で、シミュレーターや模擬患者を設定した演習で看護実践力を育てます。
  • PBL(問題解決型学習方法)、反転授業などを展開して問題解決力・思考力を培います。
  • 看護学の専門領域の教授陣のもと看護学のコアに重点を置き、確実に身につくよう指導します。
地域に貢献できる看護実践者の育成

地域に貢献できる看護実践者の育成

地域社会のために、自らの専門性を活かして活動する心構えを培う。

  • 県内広域の病院・施設と協働して実習指導体制を整備し、丁寧な実習指導をめざします。
  • 国家試験合格率100%をめざし、グループ学習を継続的にサポートします。
  • 卒業生に対して研修会等を開催し、継続的にフォローアップします。

科目紹介

●看護学概論(1年次)

看護とは何かを追求し続けられるよう、看護学の成り立ちを歴史から辿り、看護を実践するために必要な要素について学びます。そして、看護の対象となるさまざまな年代の特徴や地域社会で生活している人々を理解して、それらの人々に対してどのような看護を提供することが求められているのかを、個人学修をもとにグループ学修を中心に展開していきます。

●早期体験実習(1年次)

本学では、入学直後の5月に早期体験実習を実施しています。実習は病院と地域施設の二か所で行われ、看護職が活動しているさまざまな現場の特徴と、看護職の果たしている役割の多様性を理解します。

●ケア・スピリット論Ⅱ(看護倫理のあり方)(2年次)

「倫理」は難しいと思われることが多いのですが、実は私たちの身近にあります。看護においては患者や家族の最善を願って提案することが、必ずしもその方々の希望に沿うとは限りません。また、患者や家族の希望が様々な要因によって実現しがたいこともあります。看護師はこのような場合にジレンマを感じます。
この科目では意見交換を行いながら、患者や家族が安心して意思決定できるための考え方と支援のあり方を学びます。

●小児看護技術論(2年次)

小児の発達や援助の仕方を学んだ後に、健康を障害された小児の発達段階および経過別看護、状況別看護において、必要な小児看護学におけるコアとなる技術、ケア・スピリットについて学修します。小児と共にその家族に対する看護の方法も学びます。小児看護における重要な技術(バイタルサインの測定、経管栄養、心肺蘇生等)については、シミュレーション教材を活用した演習を通して実践的に学びます。

●地域・在宅看護援助論(3年次)

地域で生活するあらゆる健康段階の人々とその家族が看護の対象です。暮らしの場における看護の歴史や社会背景から、現代に必要とされる在宅ケアを考察します。
また、地域・在宅看護に関連する概念と看護師に求められる知識、姿勢や態度を含めた基本的な訪問マナーやケアマネジメント、さらに多職種連携等、幅広い知識を修得できる科目です。

●公衆衛生看護学実習(4年次)

保健師課程では、保健所・市町村・学校・産業、継続家庭訪問実習・中川町町内会の地域住民の方々との実習を行います。その中で、本学の特徴である2つの実習を紹介します。
1つ目は赤ちゃんの継続家庭訪問実習です。2回の家庭訪問で赤ちゃんの成長・発達の変化とお母さんの育児についてお話を伺いながら保健指導を行う実習です。
2つ目は大学が所属する中川町町内会の地域と住民の方々を対象に、データ分析を行い住民の方々と一緒に地域の健康課題について検討していく実習です。

●総合実習(4年次)

学生自らが自己の学修課題をもとに実習目標・計画を立案し、選択した看護領域の実践に活用するための専門的知識や技術を主体的に学びます。また、多職種で構成されるチーム内での協働やリーダーシップ・メンバーシップについても学びます。4年間の学修を統合し、学生自身の「倫理観」、「看護観」を形成するとともに、ケア・スピリットを身につける集大成の実習です。

科目紹介
科目紹介
科目紹介

実習紹介

地域に貢献する看護職者を育てる

全ての学年で体験する実習では医療従事者としての自覚を高め、医療・保健・福祉などのさまざまな現場で看護を行うことで看護実践力を養っていきます。

学びのサイクル

授業と実習が作り出す「学びのサイクル」を大切に考えています。

学びのサイクル

県内全域の実習先

盛岡市内を中心に、岩手県全域の多様な施設で実習を行います。実際に活躍している看護職者と対象者に出会いながら、多くの経験を積み、地域で活躍できる看護職を目指します。

  • 病院・診療所
  • 介護老人保健施設
  • 福祉施設
  • 保育所
  • 訪問看護ステーション
  • 地域包括支援センター
  • 保健所
  • 市町村保健センター
  • 事業所(企業)
  • 教育機関

主な実習先

岩手県立中央病院/岩手県立中部病院/岩手県立遠野病院/岩手県立東和病院/盛岡市立病院/国立病院機構盛岡医療センター/盛岡友愛病院/孝仁病院/川久保病院/三愛病院/南昌病院/盛岡つなぎ温泉病院/いわてリハビリテーションセンター/栃内第二病院/盛岡観山荘病院/介護老人保健施設康楽苑/介護老人保健施設ハートフルもりおか/介護老人保健施設イーハトーブ/介護老人保健施設銀楊/介護老人保健施設ケアコートもりおか/みちのく療育園メディカルセンター/ゆうあいの街/ぬぐまるの家/ケアタウンやちだもの家青山駅前/有限会社ブライトステージ/本宮保育園/下太田保育園/仙北保育園/岩手保健医療大学附属北上認定こども園/岩手県立療育センター/森田小児科医院/子どもは未来もりおかこどもクリニック/いわて子育てネット/まんまるママいわて/日赤岩手乳児院/医療法人工藤医院/遠野市助産院/国立病院機構花巻病院/総合花巻病院/美山病院/訪問看護ステーション/地域包括支援センター/保健所/市町村保健センター/事業所(企業)/小学校

など(順不同)

実習の流れ

実習の流れ 実習の流れ

早期体験実習

本学では入学直後の5月に早期体験実習があり、病院や訪問看護ステーションなど、看護師が活躍する様々な現場に赴いて学修します。
現場に赴くことで、看護師になるための自覚が芽生え、実習後の学修意欲が高まります。
早期体験実習での経験が今後、自分の目指す看護師像を形作るきっかけとなるよう教員も全力でサポートします。

入学してすぐに始まる4日間で2つの体験
病院

病院での看護師の役割についてのお話を聞いてから、配置された病棟で看護師と共に行動し、患者への援助を見学し、その援助の目的について学びます。

介護老人保健施設

介護老人保健施設では、要介護認定を受けている入所者の「在宅復帰」を目指した個別ケアの中から、看護職の役割や他職種との連携、コミュニケーション方法などを学びます。

高齢者複合施設(デイサービス)

看護師や介護職の方々と一緒に食事・入浴・レクリエーション等のお手伝いをしながら利用者の健康状態を観察します。また、利用者の送迎に同行し、在宅での暮らしの様子について学びます。

保育園

保育園では子どもの保育場面に参加しながら、保育園の看護師の指導のもとで健康観察や看護場面を見学し、看護師が活躍する場とその役割について体験的に学びます。

訪問看護ステーション

住み慣れた地域に暮らす療養者のご家庭に看護師と共に訪問し、その人らしい生活に繋がる援助や多職種との連携について学びます。

市町村保健センター

市町村で行われる健康診査事業などの保健事業を見学し、保健師をはじめとした行政機関で働く看護職の住民に対する支援の実際や多職種との連携の様子について学びます。

体験VOICE

病院

知識習得への意欲高まる

シャドーイングという看護師と一緒に行動しながらの実習で、食事介助などの援助を見学しました。褥瘡(じょくそう)のある患者さんを見学させていただき、褥瘡の予防がとても大事だと学びました。経管栄養について説明を受け、栄養の重要さを知りました。コミュニケーションをとる難しさを会話から感じ、マスク越しでも笑顔を伝えられるようになりたいと感じました。習っていないことを早くできるようになりたい、病気に合わせたケアができるように知識をつけていきたいと思いました。

太田 咲太郎さん(2年)
太田 咲太郎さん(2年)
岩手県立宮古高等学校出身

介護老人保健施設

自立支援に務めることの重要さ

入学してすぐに早期体験実習へ行ったので不安が大きかったですが、初めて見る看護の現場は多くの学びがありとても貴重な体験ができました。介護老人保健施設の入所者はそれぞれ異なる健康状態にあります。そのため看護師は毎日のバイタルサイン測定や入所者との関わりを通して変化がないかを読み取る力が必要だと感じました。また、入所者の持っている力を維持し自立支援に努めることが重要だと学びました。今後は、緊張感を持って演習を行い、命を預かるにふさわしい責任感と看護知識・技術を身につけたいです。

南羽 未菜さん(3年)
南羽 未菜さん(3年)
岩手県立盛岡第二高等学校出身

高齢者複合施設(デイサービス)

チーム医療の大切さを知る

施設での看護師さんは患者さんの日常に寄り添ったケアをしていました。家族とコミュニケーションをとり、患者さんの生活背景を知り、より自然な形で余生を過ごせるようにしていました。施設でもチーム医療が重要で、医師や介護士、PT、OT、ST、管理栄養士はもちろん、ケアマネジャーやソーシャルワーカーとの関わりも重要と知りました。初めて患者さんと接してみて、コミュニケーションの難しさを痛感しました。患者さん一人ひとりの価値観や生活背景を理解し、その人に合った看護提供、接し方を学びたいと思いました。

佐々木 愛乃さん(2年)
佐々木 愛乃さん(2年)
盛岡中央高等学校出身

保育園

一人ひとりにあったケアの方法を学ぶ

保育園で働く看護師の役割は、主に保育の補助、子どもたちの疾患予防や健康管理、生活習慣の指導や保護者へのアドバイス、急病時の応急処置、子どもたちの薬の管理、アレルギ一の対応など幅広い役割を担っていました。看護師は相手としっかり向き合い、支えていくことで信頼が築け、相手の気持ちを汲み取ることが重要だと感じました。実習では一人ひとりにあわせたケアがあると学びました。医療知識・看護技術をしっかり身につけ、個別性に応じた看護を提供できる看護師になりたいです。

山崎 楓さん(3年)
山崎 楓さん(3年)
岩手県立釜石高等学校出身

訪問看護ステーション

信頼関係が看護ケアにはとても重要

利用者さんの住んでいる所(自宅や高齢者施設等)へ、訪問看護師さんと共に伺い、支援を見学しました。暮らす場所、プライベートな場所に入らせていただくため、利用者さんとの信頼関係が看護ケアの質に直接影響すると感じました。利用者さんの住環境や周囲との関係性を知ることがとても大切だと思いました。病院よりも心身共に近い距離で利用者さんに接することができることが訪問看護の魅力だと思います。訪問看護では利用者さんだけではなく、家族も含めたケアが必要です。実習を通し、円滑にコミュニケーションをとり、人間関係を構築していく過程を肌で感じて学んでいきたいです。

東田 ゆうさん(3年)
東田 ゆうさん(3年)
青森県立田名部高等学校出身

市町村の保健センター

学びたいことを具体化できた

特定健診や乳幼児健診を通じ、保健師の業務や役割、市町村の特徴や取り組みを理解しました。地域住民一人ひとりと向き合い、個別のニーズに応じた支援を行っていることの重要性、住民との信頼関係を築くことが健康づくりに大きな影響を与えることを知りました。地域ごとの特徴や課題に応じた取り組みが求められることを学び、保健師として柔軟かつ広い視野で対応する必要性を感じました。健康教育や予防活動において、より効果的なコミュニケーション方法や支援の仕方を学びたいなど具体的に学びたい方向性を知る機会になりました。

里舘 彩衣さん(2年)
里舘 彩衣さん(2年)
岩手県立一関第一高等学校出身

実習の1日

実習の1日 実習の1日
在学生に聞く

実習体験Q & A

専門領域の実習(3年次・4年次)を経験して学んだこと、感じたことを教えてください
カルテからの情報だけでなく、患者さんの観察をしっかりと行い、アセスメントしていくことが大切だと感じました。また、患者さんの身体的な側面はもちろん、社会的な側面や心理的な側面、退院後の生活など多方面からアセスメントし、看護計画を立案することを学びました。
実習を経験してその後の学修内容、学修意欲に変化はありましたか?
患者さんのことを理解するには病態生理学や解剖学の勉強が欠かせないということに気づいたため、現在でも勉強を継続して行っています。
実習を通し、大変だったこと、楽しかったことを教えてください
実習記録の書き方で悩むことが多かったのですが、先生方や同じグループの友達に相談して解決することができました。患者さんのことを考え、看護ケアを実施して患者さんから「ありがとう」と言われたときはうれしく、看護のやりがいを感じました。

ICT教育

本学では、いち早くデジタル教科書を導入し、全学生がタブレット端末を使用した授業や演習を行っています。ICTを活用することで、膨大な知識や看護技術の効率的な修得に活かしています。

デジタル教科書

デジタル教科書「デジタルナーシング・グラフィカ」を導入しています。

デジタル教科書のメリット
  • いつでもどこでも学修可能
  • 視覚的に学べる
  • 国家試験対策にバッチリ
  • 横断検索機能で幅広い知識を修得
  • 授業中

    授業中

    授業では、動画や資料を選んで閲覧し、重要な箇所はアンダーラインや書き込みもできます。

  • 演習中

    演習中

    自分の援助場面をタブレット端末で録画し、振り返りながら技術を高めていきます。

  • 予習・復習

    予習・復習

    タブレット端末は持ち運びに便利なので、通学中や空き時間を使っていつでもどこでも予習・復習を行えます。

  • 卒業後

    卒業後

    卒業後も、在学時のテキストや資料が確認できる環境を構築し、学び続ける卒業生をサポートしています。

学習アプリを活用した双方向授業が可能

学習アプリを活用した双方向授業が可能

基礎学力のフォローアップ

高校までの学習内容を復習するための学習環境を整えています。

正課教育

看護を学ぶ上で基礎となる「看護の基礎化学」を必修科目とし、その他に自分の苦手科目を補うための「看護の基礎物理」「看護の基礎数理」「看護の基礎生物」を選択科目として履修することができます。

基礎学力のフォローアップ

eラーニング教材による自学自習

看護の専門的な学習を円滑に進められるようeラーニング教材を導入しています。高校までの学習内容を復習し、学習習慣を身につけられるよう支援しています。

eラーニング教材のメリット

  • 1. 時間と場所を問わず学習できる

    タブレットやパソコンとインターネット環境さえあれば、いつでもどこでも学習することができます。

  • 2. 繰り返し学習が出来る

    つまずきの原因をAIが特定し学ぶべきポイントを教えてくれるため、苦手な箇所を重点的に学習することができます。

  • 3. 学習状況の管理ができる

    学習履歴から各単元の達成度を把握することができます。教職員も確認し、細やかな学習支援を行います。

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